Case study活用事例

「バックオフィスは正社員」はもう古い?フリーランス契約で柔軟な雇用関係を構築


株式会社梃様

膨大な雑務を社長が対応。「どうにかしたいが社員を雇うほどでもない」

バックオフィスといえば正社員が主流。正社員をひとり採用するほどではないものの、膨大な資料や郵便物は溜まるばかり。溜まれば溜まるほど手を付けるのが億劫にもなる。誰の担当でもない細かい雑務も社長の仕事になってしまうため、着手しなければならない小さな仕事の量に辟易してしまう。

バックオフィスを「雇うか雇わないか」から「必要な分量を依頼」へ

フリーランス総務・男性
大手企業での総務経験を経て、バックオフィス専門のフリーランスとしての在り方を模索すべく独立。総務・経理業務一般、買掛金や売掛金の管理、月次決算報告、安全衛生管理など多岐にわたる。

活躍状況

隔週水曜日に出社し、書類整理・ファイリングやeタックスの登録、移転届や商工会の費用支払いなど、総務全般を行う。短時間で必要な業務を行うため、選任で社員を雇うリスクを回避しつつ、規模感に応じた雇用が実現している。現在は密なコミュニケーションを必要とするため出社の形式をとっているが、オンラインを通じての相談にも対応。今後は遠隔でのやりとりにシフトする可能性もあり。お互いに試しながら、雇用の在り方を相談できる柔軟性にも魅力を感じている。

企業担当者の声


代表取締役社長 新垣伸久 さん

これまで誰の仕事でもない小さな作業はすべて私が担ってきました。「その時間、思考を他に充てたい」ともどかしさを抱えながらも、選任の人材を1人雇うほどでもない。経営者仲間とも議論になりますが、どのタイミングでバックオフィス人材を雇うかは悩みどころです。そんな課題を持つ弊社にとって、喜瀬さんのように能力があり、フレキシブルな働き方をされる人材はすごくちょうどいい。有難い存在です。喜瀬さんと初めてお会いした時、経歴を見て総務・経理一本で貫いている潔さを感じました。実直にこの業務一本でやってこられたんだなと。契約が決まった時に私が喜瀬さんにお伝えしたのは「雇い主と見るのではなく、目線を合わせて仕事をして欲しい」ということ。私は喜瀬さんの能力を買っていて、それを頼りたいと思っている。だから対等な関係で喜瀬さんからアドバイスをいただきたいと伝えました。伝えたことをうまく汲み取ってくれて、能動的に提案をしてくれるようになり、やっと自分の仕事に集中できるようになりました。
私にとって喜瀬さんは、長く付き合っていきたい人材。社員じゃないからこそ、この先お互いのやりとりの中で関係性が変わっていくのもアリだと思っています。

弊社の業務内容は多岐にわたりますし、今後も多くの業種の課題解決に着手する予定がありますので、各要所でプロフェッショナル人材が必要なシーンが多々発生します。雇用形態にとらわれず、様々な方と様々な形態でタッグを組んでいきたいと考えています。フリーランスの方とやりとりする機会は今後、より増えていくと思っています。

プロ人材の声


バックオフィス キセ 喜瀬乗幸 さん

企業での総務・経理経験を経て2022年6月に「バックオフィス キセ」という屋号でフリーランスになりました。フリーランスのバックオフィスという道を選んだきっかけは、コロナ禍によって企業でもリモート体制が敷かれるようになったことです。遠隔でも仕事が成立するのだと知り、それならばフリーランスという道もあるのではないか、そして会社勤務よりも独立した方ができることが増えるのではないかと思い、独立しました。フリーランスのバックオフィスは珍しいとよく言われますが、在り方も含めて勉強していきたいと思っています。梃さんはフリーランスになって初めての契約だったので最初は緊張しましたが、面談後、社長に「トップダウンではなく目線をあわせてやって欲しい」とストレートに言っていただき、どのように動けばいいのかが明確になりました。
最初のオーダーは「山積みの書類を整理して欲しい」ということだったので、まずはファイリングからスタートしました。ファイリングは得意な仕事のひとつです。会社では常に社長の近くに席を設けてもらい、僕が請け負えることは自発的に「やります」と声をかけるようにしています。また、フリーランスでバックオフィスをやるということで、情報漏洩対策と報告連絡相談はしっかり行うことを心掛けています。例えば僕は梃さんの他に2社担当している企業がありますが、どの会社でも手持ちのPCは使わないようにしています。まだまだ手探りですが、日々勉強しながらできることを増やし、信頼に値する仕事をしていけるように精進していきたいです。